
博士!
中学3年で習う二次関数って何なの?一次関数と何が違うのかよくわからないんだけど。

よい疑問じゃな。中学3年で習うのは、原点を頂点とする y = ax^2 という一番シンプルな二次関数じゃ。一次関数との違いから順番に整理していこうかの。
二次関数と一次関数の違い
増え方のペースが一定か加速するか

まずは増え方のペースの違いじゃ。一次関数 y = ax + b では、x が1増えるごとに y も決まった分だけ増えていったな。

しかし二次関数 y = ax^2 では、x を2乗してから a をかけるのじゃ。
そのため、x が大きくなるにつれて y の増え方がどんどん加速していく。

例えば y = x^2 で考えてみよう。
x が1のとき y は1じゃが、x が2になると y は4、x が3になると y は9になる。
一定のペースではなく、急激に増えていくのが特徴じゃな。

なるほど!2乗するから、増えるスピードがどんどん速くなるんだね。
グラフが直線か放物線か

増え方のペースが加速するからこそ、グラフを描いたときの形もまっすぐではなくなるのじゃ。
一次関数はどこまでも一定のペースで増えるからまっすぐな直線になる。一方、二次関数は原点 (0,\ 0) を通るなめらかな曲線になる。この曲線を「放物線(ほうぶつせん)」と呼ぶのじゃ。

放物線って変な名前だけど、どういう意味なの?

文字通り「物を放り投げたときに描く線の形」という意味じゃよ。
ボールを斜め上に投げると、横には一定の速度で進むが、縦には重力によって落ちていくじゃろう?このボールの軌道を計算すると、なんと数学の y = ax^2 のグラフとまったく同じ曲線になるのじゃ。
だから「物を放り投げたときの線=放物線」という名前がついているのじゃよ。

へぇー!
ボールを投げたときの軌道と、数学の2乗のグラフが同じ形になるから「放物線」って呼ぶんだね。
中3数学でつまずきやすい3つのポイント

ここからは、中学3年生がテストや問題演習で間違えやすいポイントを3つ解説するぞ。
変化の割合が場所によって変わる

一つ目は「変化の割合」じゃ。一次関数では「変化の割合=傾き a」となり、どこを見ても一定だった。
しかし二次関数では、見る場所によってグラフの傾き具合が変わるため、変化の割合も見る区間によって毎回変化するのじゃ。
x が増えるときの変化の割合は、必ず \dfrac{yの増加量}{xの増加量} で計算する必要がある。ここを一次関数と同じように「a で一定」と思い込んでしまうのが一番の落とし穴じゃ。

そっか、カーブしているから場所によって増え方の傾きが変わるんだね。計算する区間ごとに確かめなきゃいけないんだ。
比例定数aでグラフの向きと開き具合が決まる

二つ目は y = ax^2 の a の役割じゃ。a の値は、グラフの形を決定づける重要な数字じゃぞ。
a がプラスのときは、上に開いた山のような形(原点が一番低い点)になる。
a がマイナスのときは、下に開いた形(原点が一番高い点)になる。
さらに、a の数字の大きさ(絶対値)が大きくなればなるほど、グラフの開き具合は狭く細長くなり、小さくなるとゆったりと広く開くのじゃ。

プラスかマイナスかでグラフの向きがひっくり返って、数字の大きさで幅が変わるんだね。
xの変域で0を忘れてミスをする

三つ目は、テストで特に失点しやすい y の変域(範囲)を求める問題じゃ。
例えば y = x^2 において、x の変域が -2 \leqq x \leqq 3 のときを考えてみよう。
両端の数字だけを代入して「y の変域は 4 \leqq y \leqq 9」としてしまう間違いが非常に多い。

えっ、両端を代入したらダメなの?

グラフを思い浮かべてほしい。x がマイナス2からプラス3まで動く間、グラフは必ず一番低い場所である原点 (0,\ 0) を通過するじゃろう?
つまり y の最小値は 0 になるのじゃ。正しい答えは 0 \leqq y \leqq 9 となる。

あ!原点が一番低い場所だから、そこを通るときはyの最小値が0になるんだね。うっかり端っこの数字だけ代入すると間違えちゃうんだ。
まとめと高校数学への繋がり

中学3年で習う二次関数 y = ax^2 の基本は理解できたかの?

うん!
一次関数との違いや、なんでグラフが曲がるのかよくわかったよ。

それは良かった。中学で習う二次関数は、頂点が必ず原点 (0,\ 0) にある一番基本の形じゃ。
高校数学になると、この放物線が上下左右に移動(平行移動)するようになるが、グラフが持つ基本の性質や「x の2乗に比例する」という根本原理は何も変わらない。
まずはこの y = ax^2 の感覚をしっかり身につけておくのじゃ。

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