【連立方程式】文字が2つでも解けるのはなぜ?式が2本必要な理由

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すくぞう
すくぞう
博士
博士

うむ、図形と方程式が繋がって、見通しが良くなったようじゃな。

すくぞう
すくぞう

うん!

でもね、ふと疑問に思ったんだけど、そもそも連立方程式って、なんで文字が2つもあるのに答えが決まるのかな?

博士
博士

ほぅ、実に鋭い疑問じゃな。

そこに疑問を持てるのは素晴らしいセンスじゃよ。

すくぞう
すくぞう

中1のときは文字がxの1つだけだったから、天秤で解けるのは納得だったんだ。

でも、文字がxとyの2つもあるのに、なんで式が2本あれば答えが1組に決まるのか、よく考えたら不思議だなと思って。

博士
博士

良い着眼点じゃ。

教科書では当たり前のように2本の式が並んでおるが、なぜ式が2本必要なのか、式が1本だけではなぜダメなのかを考えたことはあるかの?

すくぞう
すくぞう

言われてみれば、式が1本だけだったらどうなるのか、あんまり考えたことなかったかも。

博士
博士

では今回は、式が1本だけの世界と、2本ある世界の違いをじっくり見ていくとしよう。

式が1本だけだと答えが決まらない理由

xとyを足して10になる数は無数にある

すくぞう
すくぞう

式が1本だけだと、どうして答えが決まらないの?

博士
博士

具体的に式を1つ書いてみよう。

例えば、次のような式があったとするの。

x + y = 10

博士
博士

すくぞう、この式を成り立たせるxとyの数を言ってみてくれるかの?

すくぞう
すくぞう

えーと、足して10になる数だから、xが1でyが9とか?

あとはxが2でyが8、xが3でyが7とか、いろいろあるよ!

博士
博士

そうじゃな。自然数だけでもまだまだあるの。

では、小数や負の数(マイナスの数)まで広げるとどうなるかの?

すくぞう
すくぞう

あ!xが0.5ならyは9.5だし、xが-2ならyは12になるよね。

……ってことは、これ、無限にあるんじゃない?

博士
博士

その通りじゃ。

式が1本だけの場合、当てはまるxとyの組み合わせは無数に存在して、たった1組に絞り込むことができないのじゃ。

すくぞう
すくぞう

なるほど!

文字が2つあるのに式が1本だけだと、候補が多すぎて答えが決まらないんだね。

もう1本の式が候補を1組に絞り込む

博士
博士

そこで登場するのが、もう1本の式じゃ。

例えば、先ほどの式にもう1つ条件を追加してみよう。

x - y = 2

博士
博士

これは「xからyを引くと2になる」という条件じゃな。

先ほど無数にあったペアの中から、この2つ目の条件も同時に満たすものを探してみるのじゃ。

すくぞう
すくぞう

足して10になって、引いたら2になるペアか……。

xが6で、yが4ならどうかな?

足したら6+4=10で、引いたら6-4=2になる!ぴったり合ってる!

博士
博士

見事じゃ。

では、それ以外の組み合わせで、足して10になり、かつ引いて2になるペアはあるかの?

すくぞう
すくぞう

うーん、xを7にしたらyは3で足して10になるけど、7-3は4だからダメだし……。

xを5にしたらyは5だけど、5-5は0だからダメだし……。

他にはないよ!(x, y) = (6, 4)の1組だけだ!

博士
博士

そうなんじゃよ。

1本目の式だけでは無数にあった候補が、2本目の式というフィルターを通すことで、たった1組にカチリと絞り込まれたわけじゃな。

なぜ文字の数と同じだけの式が必要なのか

未知数と条件のバランス

すくぞう
すくぞう

2本目の式は、候補を1つに絞り込むための条件だったんだね。

博士
博士

その通りじゃ。

数学では「未知数(わからない数)の数」と「条件(式の数)」のバランスがとても大切なのじゃよ。

すくぞう
すくぞう

中1の一次方程式のときは、未知数がxの1つだけだったよね。

博士
博士

うむ。未知数が1つなら、式が1本あれば値が1つに決まる。

天秤の上にわからない重りが1種類だけなら、左右の釣り合いが1つ分かれば重さが特定できるのと同じじゃ。

すくぞう
すくぞう

でも中2になると、わからない数がxとyの2種類に増えたんだ。

博士
博士

そうじゃ。

わからない数が2つあるということは、それだけ自由度が高いということ。

1つの条件だけでは縛りきれず、自由に動けてしまうのじゃ。

だからこそ、完全に動きを止めて1点に固定するためには、独立した2つの条件(式)が必要になるのじゃよ。

連立という言葉に込められた意味

すくぞう
すくぞう

だから2本の式をセットにして解くんだね。

博士
博士

そうじゃ。

この「2つ以上の式をセットにして、共通の解を求めること」を連立方程式と呼ぶのじゃ。

すくぞう
すくぞう

連立って、ただ式が縦に2つ並んでるだけかと思ってたよ。

博士
博士

「連立」の「連」は連なる、「立」は成り立つという意味じゃ。

つまり、1本目の式と2本目の式が「同時に連なって成り立っている」という状態を指しておるのじゃよ。

すくぞう
すくぞう

どちらか片方だけ満たせばいいんじゃなくて、「両方を同時に満たす共通のペア」を探すから連立方程式なんだね!

演習問題:連立方程式の意味と解の確かめ

連立方程式の基本的な意味と、解の確かめ方について確認していきましょう。

問題 1 の解答・解説

与えられた値の組が連立方程式の解であるかどうかは、2つの式の両方を同時に成り立たせるかによって判定します。

まず、1本目の式 2x + y = 7 の左辺に x = 3, y = 1 を代入します。

\begin{aligned} 2 \times 3 + 1 &= 6 + 1 \\ &= 7 \end{aligned}

右辺の値である 7 と一致するため、1本目の式は成り立ちます。

次に、2本目の式 x - y = 2 の左辺に x = 3, y = 1 を代入します。

\begin{aligned} 3 - 1 &= 2 \end{aligned}

こちらも右辺の値である 2 と一致するため、2本目の式も成り立ちます。

両方の式を同時に成り立たせるため、(x, y) = (3,\ 1) はこの連立方程式の解です。

答:解である

問題 2 の解答・解説

自然数(1以上の整数)の範囲で、両方の式を満たす組を探します。

1本目の式 x + y = 6 を満たす自然数 (x, y) の組をすべて書き出すと、以下の5組になります。

(x, y) = (1,\ 5), (2,\ 4), (3,\ 3), (4,\ 2), (5,\ 1)

この5組のうち、2本目の式 2x + y = 9 を満たすものを順に調べます。

(x, y) = (1,\ 5) のとき

\begin{aligned} 2 \times 1 + 5 &= 2 + 5 \\ &= 7 \neq 9 \end{aligned}

(x, y) = (2,\ 4) のとき

\begin{aligned} 2 \times 2 + 4 &= 4 + 4 \\ &= 8 \neq 9 \end{aligned}

(x, y) = (3,\ 3) のとき

\begin{aligned} 2 \times 3 + 3 &= 6 + 3 \\ &= 9 \end{aligned}

(x, y) = (4,\ 2) のとき

\begin{aligned} 2 \times 4 + 2 &= 8 + 2 \\ &= 10 \neq 9 \end{aligned}

(x, y) = (5,\ 1) のとき

\begin{aligned} 2 \times 5 + 1 &= 10 + 1 \\ &= 11 \neq 9 \end{aligned}

両方の式を同時に満たす組は (x, y) = (3,\ 3) のみとなります。

答:x = 3, y = 3(または (x, y) = (3,\ 3)

まとめ:文字を減らす計算への展望

すくぞう
すくぞう

連立方程式がなんで式が2本必要なのか、すごく納得できたよ!

文字が2つあるときは、式が1本だけだと答えが無数にあって決まらないから、もう1本の式で絞り込むんだね。

博士
博士

うむ、その本質を理解しておけば、連立方程式をただの暗記の計算作業として見ることはなくなるはずじゃよ。

すくぞう
すくぞう

でも博士、今回の演習問題みたいに、数を1つずつ当てはめて探すのって、数が大きくなったり分数になったりしたら大変だよね?

博士
博士

まさにその通りじゃな。

当てはめで探すのは限界がある。だからこそ数学者たちは、当てはめに頼らずに、計算だけで確実に答えを導き出す方法を編み出したのじゃ。

すくぞう
すくぞう

それが、学校で習う加減法とか代入法ってやつ?

すくぞう
すくぞう

天秤で文字を消す仕組み、楽しみにしてるよ!

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