【数学A】部屋分けと組分けの違いと解き方

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すくぞう
すくぞう

博士!
同じ人数のグループに分ける問題で、「A部屋、B部屋、C部屋に2人ずつ分ける」のと「ただ2人ずつの3つの組に分ける」ので、式が変わるのが意味不明なんだけど!

博士
博士

ふむ、高校数学の組合せで多くの人が最初につまずく「部屋分けと組分け」の落とし穴じゃな。

すくぞう
すくぞう

何が違うの?
どっちも2人ずつに分けるだけじゃないの?

博士
博士

鍵を握るのは「グループに名前(区別)があるかどうか」じゃ。まずは 「【数学A】組合せCの考え方や求め方は?」で学んだCの基本を思い出して、ゆっくり紐解いていこうかの。

部屋分けと組分けの根本的な違い

部屋分け(区別がある場合)の捉え方

博士
博士

まず、6人をA, B, Cの3つの部屋に2人ずつ分ける場合を考えてみようかの。

すくぞう
すくぞう

部屋に「A」「B」「C」っていう名前がついているパターンだね。

博士
博士

そうじゃ。
名前がついているため、入るメンバーが同じであっても、どの部屋に入るかによって結果が変わるのじゃ。
例えば「1番と2番がA部屋」「3番と4番がB部屋」「5番と6番がC部屋」に入る分け方と、「1番と2番がB部屋」「3番と4番がA部屋」に入る分け方は、全く別の出来事として区別されるぞ。

すくぞう
すくぞう

そっか!名前が違うから、入れ替わったら別のパターンになるんだね。

博士
博士

その通りじゃ。したがって、順番に部屋に入る人を選んでかけ合わせるだけで計算が完了するのじゃよ。

_6\mathrm{C}_2 \times _4\mathrm{C}_2 \times _2\mathrm{C}_2 = 15 \times 6 \times 1 = 90

組分け(区別がない場合)の捉え方

すくぞう
すくぞう

じゃあ、単に「2人ずつの3つの組」に分けるときはどうなるの?

博士
博士

この場合、グループに「A」「B」「C」という名前はないのじゃ。
「1番と2番」「3番と4番」「5番と6番」のペアができ上がっていれば、どの部屋に入っているかという区別は存在せん。

すくぞう
すくぞう

あ!
部屋の名前がないなら、グループのペアさえ同じなら全部同じ結果になっちゃうんだね!

博士
博士

その通りじゃ。
グループそのものの並び順には意味がないため、選んだ組の並び替えの分だけ余分に数えられているのじゃよ。
だから「区別がない組分け」のときは、余分に数えてしまった並び順の数で割る必要があるのじゃ。

余分なカウントと割る数の原理

博士
博士

6人を2人ずつの3つの組に分けるとき、部屋分けの計算結果(90通り)の中にどれくらいの余分なカウントが含まれているか確認してみようかの。
例えば、ペアが{1, 2}{3, 4}{5, 6}の3つに決まったとするぞ。

すくぞう
すくぞう

部屋分け(A, B, C)の計算だと、その3つのペアを部屋に割り当てる並び順があるから「3の階乗 = 6通り」作られちゃうね。

3! = 3 \times 2 \times 1 = 6

博士
博士

その通りじゃ。
全く同じペアの組み合わせに対して、6通りずつの部屋の割り当て方が余分に数えられていたことになります。
他のどのペアを作っても、必ず3つの組の入れ替え順である 3! 通り(6通り)ずつ余分に数えられておるぞ。

すくぞう
すくぞう

だから、部屋分けの90通りを 3! で割るんだね!

\dfrac{_6\mathrm{C}_2 \times _4\mathrm{C}_2 \times _2\mathrm{C}_2}{3!} = \dfrac{90}{6} = 15

博士
博士

完璧じゃ。
区別のない組分けの数がこれで正しく求まるのじゃよ。

部屋分けと組分けの解き方手順

すくぞう
すくぞう

解くときの手順を整理しておきたいな!

博士
博士

部屋分けと組分けの問題を解くときは、次の2ステップで判断するぞ。

  • ステップ1:グループに区別(名前)があるものとして、順にCで掛け合わせる。
  • ステップ2:「同じ人数の組」がいくつあるかを確認し、その個数の階乗で割る。
すくぞう
すくぞう

注意することはある?

博士
博士

「人数が異なる組」には割る必要がないということじゃ。
例えば「3人、2人、1人」に分ける場合、人数の違い自体がグループの区別になるため、組の名前がなくても余分なカウントは発生せん。
「同じ人数の組があるときだけ、その個数の階乗で割る」と覚えておくとよいぞ。

演習問題

問題 1 の解答

式:_8\mathrm{C}_4 \times _4\mathrm{C}_4 = 70 \times 1 = 70

答え:70通り

解説:部屋 A, B という区別があるため、8人から A 部屋に入る4人を選び(_8\mathrm{C}_4)、残りの4人が B 部屋に入る(_4\mathrm{C}_4)計算をそのまま掛け合わせます。

問題 2 の解答

式:\dfrac{_8\mathrm{C}_4 \times _4\mathrm{C}_4}{2!} = \dfrac{70}{2} = 35

答え:35通り

解説:グループに区別がなく、同じ人数(4人)の組が2つあります。したがって、2つの組の入れ替え順である 2! = 2 で割る必要があります。

問題 3 の解答

式:\dfrac{_9\mathrm{C}_3 \times _6\mathrm{C}_3 \times _3\mathrm{C}_3}{3!} = \dfrac{84 \times 20 \times 1}{6} = 280

答え:280通り

解説:9人から順に3人ずつ選ぶ計算を行うと 84 \times 20 \times 1 = 1680 通りとなります。同じ人数(3人)の組が3つあるため、その並び順 3! = 6 で割ると 280 通りとなります。

まとめ

すくぞう
すくぞう

グループに「A部屋、B部屋」みたいに名前があるかないかで、そのまま掛けるか階乗で割るかが変わるんだね!

博士
博士

その通りじゃ。
名前があれば区別できるからそのまま掛け合わせる。
名前がなければ余分なカウントが発生するから、同じ人数の組の階乗で割るのじゃ。
公式を暗記するのではなく、組の並び替えで余分に数えていることを意識すればどんな設定でも解けるぞ。

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