【数学Ⅱ】対数関数のグラフを描くコツ!なぜ(1,0)を通るのかと底による違い

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すくぞう
すくぞう

博士!
対数の計算や公式は分かってきたんだけど、次に出てきた「対数関数 y = \log_a x のグラフ」で手が止まっちゃったよ。

前に習った指数関数 y = a^x のグラフは (0,\ 1) を通る右上がりの曲線だったけど、対数関数のグラフはどう描けばいいの?

博士
博士

ふむ、多くの人が最初につまずきやすいポイントじゃな!

じゃが、恐れることはないぞ。対数とは指数の逆の関係(裏返しの関係)じゃったな。
実は、対数関数 y = \log_a x のグラフは、指数関数 y = a^x のグラフを斜め45度の直線 y = x で折り返しただけの形なのじゃよ。

すくぞう
すくぞう

へぇ!折り返した形なんだ!

じゃあ、(0,\ 1) もひっくり返って (1,\ 0) になるの?

博士
博士

おお、大正解じゃ!

今回は対数関数のグラフがなぜその形になるのか、必ず通る定点の秘密や、底 a の大きさによるグラフの違いを原理から分かりやすく解説するぞ。

対数関数 y = log_a x とは何か(定義域と特徴)

真数条件から決まる定義域(x > 0:y 軸の右側にしか描けない理由)

すくぞう
すくぞう

まず、グラフを描くときに一番最初に気を付けるポイントはある?

博士
博士

一番重要なのが「グラフが描ける範囲(定義域)」じゃ。対数 y = \log_a x の真数部分にある x には、どのような約束があったかの?

すくぞう
すくぞう

あ!真数条件だ!真数は絶対にプラスじゃなきゃいけないから、x > 0 だね!

博士
博士

その通りじゃ。x は必ず正の数(x > 0)でなければならん。

つまり、対数関数のグラフは y 軸より左側(x \leqq 0 の領域)には一切描かれないのじゃ。
y 軸の右側(プラスの領域)だけに存在するグラフになるぞ。

必ず通る定点 (1, 0) と (a, 1) の意味

すくぞう
すくぞう

指数関数はどんな底でも (0,\ 1) を通ったけど、対数関数ではどこが「必ず通る点」になるの?

博士
博士

対数関数 y = \log_a x が必ず通る定点は、次の2つじゃ。

1. 点 (1,\ 0)x = 1 を代入すると、どんな底でも \log_a 1 = 0 になるからじゃ。

2. 点 (a,\ 1)x = a を代入すると、底と真数が一致して \log_a a = 1 になるからじゃ。

すくぞう
すくぞう

なるほど!a がどんな数であっても、x = 1 のときは y = 0 になるから、必ず x 軸上の点 (1,\ 0) を通るんだね!

底 a の値によるグラフの形の違い

底が1より大きい場合(a > 1:右上がりの増加関数)

博士
博士

次に、底 a の大きさによってグラフの形がどう変化するかを見てみよう。まずは a > 1(例:y = \log_2 x)の場合じゃ。

x の値を 1, 2, 4, 8 と増やしていくと、y の値は 0, 1, 2, 3 と増えていくの。

逆に x\dfrac{1}{2}, \dfrac{1}{4}0 に近づけていくと、y-1, -2 とマイナス方向に急降下していく。

すくぞう
すくぞう

ということは、右に進むほど上に上がっていく「右上がりのグラフ」になるんだね!

博士
博士

その通りじゃ。
a > 1 のときの対数関数は、右上がりの増加関数になるぞ。

底が0より大きく1より小さい場合(0 < a < 1:右下がりの減少関数)

すくぞう
すくぞう

じゃあ、底が分数みたいに
0 < a < 1(例:y = \log_{\frac{1}{2}} x)のときはどうなるの?

博士
博士

x の値を増やしていくと、逆に y の値は減っていくのじゃ。

なぜなら、底の変換公式を使うと \log_{\frac{1}{2}} x = -\log_2 x となり、y = \log_2 x のグラフを x 軸で上下反転させた形になるからじゃな。

すくぞう
すくぞう

あ!上下がひっくり返るから、右に行くほど下に下がっていく「右下がりのグラフ」になるんだ!

指数関数 y = a^x のグラフとの関係(直線 y = x に関する線対称)

x と y の役割が入れ替わる逆関数の直感イメージ

博士
博士

ここで、前習った指数関数 y = a^x と対数関数 y = \log_a x のグラフを比べてみるのじゃ。

指数関数:x を入力すると y が出てくる(2^3 = 8

対数関数:y を入力すると x が出てくる(\log_2 8 = 3

入力と出力(xy)の役割がちょうど逆になっているのが分かるかの?

すくぞう
すくぞう

うん!xy を入れ替えた関係になってる!

博士
博士

数学ではこのような関係を「逆関数」と呼ぶのじゃ。

xy を入れ替えるということは、グラフ上では「直線 y = x に関して線対称(折り返した形)」になることを意味しておるのじゃよ。

漸近線(ぜんきんせん)とは?y 軸(直線 x = 0)にいくら近づいても交わらない理由

すくぞう
すくぞう

指数関数のときは x 軸が「いくら近づいても絶対に跨げない線」だったけど、対数関数での「漸近線(ぜんきんせん)」はどうなるの?

博士
博士

いい質問じゃ!
「漸近線」とは、グラフをどこまでも伸ばしていったとき、無限に近づいていくけれど絶対に交わらない直線のことじゃったな。

指数関数 y = a^x では x 軸(直線 y = 0)が漸近線じゃったが、対数関数では xy の役割が逆転するため、y 軸(直線 x = 0)が漸近線になるのじゃ。

すくぞう
すくぞう

なんで y 軸(直線 x = 0)が漸近線になるの?

博士
博士

真数条件(x > 0)を思い出すのじゃ。

x0.1, 0.01, 0.001...0 に極限まで近づけることはできても、決して 0 やマイナスの数にはなれんの。
だからグラフは y 軸にギリギリまで接近するが、絶対に触れたり跨いだりすることはできないのじゃよ。

すくぞう
すくぞう

なるほど!
真数条件の限界の境界線がそのまま漸近線になるんだね!

博士
博士

その通りじゃ!
だから、もしグラフが左右に平行移動して y = \log_2 (x - 2) のようになったら、真数条件は x - 2 > 0 \iff x > 2 となるの。

境界線である直線 x = 2 が新しい漸近線になるのじゃよ。

演習問題:対数関数のグラフと定義域の確認

問題 1 の解答・解説

対数関数 y = \log_a x は、真数が 1 のときに y = 0、真数が底 a と等しいときに y = 1 となります。

本問では底 a = 3 です。

  1. x = 1 のとき、y = \log_3 1 = 0 より、点 (1,\ 0)
  2. x = 3 のとき、y = \log_3 3 = 1 より、点 (3,\ 1)

したがって、求める2点の座標は以下の通りです。

(1,\ 0), \quad (3,\ 1)

問題 2 の解答・解説

対数の真数は常に正でなければならないという「真数条件」を適用します。

本問の真数は x - 2 です。

x - 2 > 0 \iff x > 2

したがって、定義域は x > 2 となります。

また、グラフは y = \log_2 x のグラフを x 軸方向に +2 だけ平行移動したものです。

元の漸近線である y 軸(直線 x = 0)も同様に +2 平行移動します。

したがって、求める定義域と漸近線は以下の通りです。

定義域:x > 2

漸近線:直線 x = 2

問題 3 の解答・解説

底に注目すると、共に 3 であり、1 より大きい数(3 > 1)です。

底が 1 より大きいとき、対数関数 y = \log_3 x は単調に増加する「右上がりの関数」となります。

真数の大きさを比較すると、5 < 7 です。

増大する関数においては、真数が大きいほど対数全体の値も大きくなります。

したがって、求める大小関係は以下の通りです。

\log_3 5 < \log_3 7

まとめ:対数関数のグラフは指数関数を y = x で折り返したもの

すくぞう
すくぞう

対数関数のグラフって難しそうに見えたけど、指数関数のグラフを y = x で折り返した関係なんだって分かったら、定点 (1,\ 0) も漸近線が y 軸になる理由もスッキリ理解できたよ!

博士
博士

うむ、素晴らしい理解じゃ!対数関数のグラフのポイントを整理しておこう。

  1. 真数条件(x > 0)より、グラフは y 軸の右側だけに存在する。
  2. どんな底であっても、必ず点 (1,\ 0) と点 (a,\ 1) を通る。
  3. a > 1 のときは右上がり、0 < a < 1 のときは右下がりのグラフになる。
  4. 指数関数 y = a^x と直線 y = x に関して線対称(逆関数)の関係にある。
博士
博士

グラフのイメージが掴めたら、最後はいよいよ対数最大の応用単元「常用対数と桁数・最高位の数字」の攻略へ向かうとしようかの!

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